声優養成所に興味はあるけど、どんなことをするのか不安で一歩踏み出せないと考えている人は多いのではないでしょうか。
「レッスン内容は厳しいのかな?」
「どんな内容のレッスンをするのかな?」
通ったことがないと声優養成所について気になるところはいっぱいあると思います。
今回はそんな不安や疑問を持っている人のために、声優養成所のレッスンの厳しさや内容を解説していきます。
声優養成所はこんなところ
声優養成所という名前の通り、プロの声優になりたい人が集まっています。
みんなが同じ目標向かっているので、とても打ち解けやすい環境だと思います。
私自身、声優事務所に所属するまでに数か所の声優養成所に通いましたが、どの声優養成所でもいじめのようなものは一回もありませんでした。
私の通った声優養成所ではペアやグループで何かを作ることが多かったので、全体が仲が良く、一体感があるクラスが多かったように感じます。
もちろんすべての声優養成所がそうであるとは断言できませんが、同じ夢を持った仲間同士ですので、すぐに仲良くなれるはずです。
レッスン中は、全員真剣そのものですので、いい緊張感の中で学ぶことができます。
声優養成所にもよりますが、半数以上が初心者、未経験だと思ってください。
なので、初心者の方でも気にせず飛び込んで大丈夫です。
レッスンは厳しいの?
人によって厳しいと感じるレベルが違うので、一概には言えませんが、基本的にはどの声優養成所でも優しく教えてくれると思います。
もちろん厳しい講師の方も中にはいるかもしれません。
しかし、厳しい指導には必ず理由があります。
プロの声優になるというのはとても大変なことです。
あなたをプロの声優にしたいと思い、熱意を持って指導していることが、厳しいと感じる理由かもしれません。
私も声優養成所時代に、何人か厳しい講師の方と出会いましたが、とても熱意のあるいい先生ばかりでした。
基本的に理不尽な厳しい講師はいませんので安心してください。
何かわからないことや、疑問があれば、講師の方に積極的に聞いてみましょう。
講師の方は親身になって答えてくれるはずです。
レッスンの内容は?
声優養成所によりレッスン内容は様々です。
演技レッスン、アテレコ・アフレコ実習だけのところもあれば、ダンス、日舞、アクションなどのレッスンがある声優養成所もあります。
少しずつではありますが、声優養成所のレッスン内容について紹介していきます。
<演技レッスン>
週1回の声優養成所の場合、ほとんどが演技レッスンになると思います。
台本の一部分を利用したり、ナレーション原稿を利用することが多いと思ってください。
台本やナレーション原稿を読み、それを講師の方がダメ出しをするというのがレッスンの一連の流れです。
ダメ出しとは表現が良くなるために修正した方がいいところを講師の方が指摘してくれることだと思ってください。
初心者が多い場合だと台本を使わずにエチュードという即興劇をやることもあります。
お題が与えられて、その内容に沿った演技を即興でやるのです。
例えば、友人と待ち合わせしていて、友達が来たところという設定を与えられたとしたら、その状況になったつもりで演技をするのです。
台本があるわけではないので、必死に考えながら相手と会話をすることになります。
エチュードはあまり考えすぎず気楽に楽しんでやることがおすすめです。
<発声・活舌レッスン>
基本的には何かの教材を使います。
外郎売であったり、各行の活舌練習集であったり、そういった教材を声に出して読んでいきます。
理論的に教えてくれる講師の方の場合、声を出す前に発声の仕組み、考え方の座学をしてくれます。
私が習った先生は、いきなり声を出すのではなく、立ち姿から、息の出し方、捉え方など丁寧に教えてくれる先生でした。
発声・活舌はとても大事で、一人でできる最低限の努力とも言えます。
習ったことは忘れずに毎日やり続けることが大切です。
<ダンスレッスン>
声優養成所ではダンスのレッスンがあることが多いです。
今は中学の必修科目としてダンスがあるので、未経験の方は少ないかもしれません。
私が声優養成所に通っていた当時はダンス未経験者が過半数だったので、みんな苦労していました。
しかし、体を動かすのが嫌いな人でなければダンスのレッスンは楽しめると思います。
レッスンではダンスの基本的な動きを音楽に合わせ行います。
レッスンが進んでいくにつれ振り付けが入ることもありました。
ダンスの振り付けが始まると大変ですが、同じくらい楽しさもありました。
もちろん苦労はしますが、それはみんな同じです。
レッスン後に、教室、公園などで集まり、ステップの確認、振りの確認をみんなでやったのはいい思い出です。
<アテレコ・アフレコ実習>
声優を目指している人はこのアテレコ・アフレコ実習がやりたくて声優養成所に入ってくるかもしれません。
マイク前に台本を持って立ち、映像に合わせてセリフをしゃべるのがアテレコ・アフレコです。
テストとして1回マイク前で演技をして、講師の方からダメ出しを受けます。
そして、次は修正した演技を本番でするというのが一連のレッスンの流れです。
時間がある場合は実際にやった自分の演技を映像付きで流してくれます。
自分の演技が画に合っているのか、ダメ出しに対応できているのか、そういったことを実際に見ることができます。
<声楽・ボーカルレッスン>
私が声優養成所で受けたのは講師の方が持ってきた課題曲をみんなで歌うというレッスンでした。
個人で歌うことよりも、みんなで歌うことのほうが多かったように思います。
テノール、バリトン、ソプラノ、アルトなどに分かれて課題曲を練習し、発表することもありました。
学校で受けている音楽の授業の延長として捉えてもいいかもしれません。
表現という要素を強くした音楽の授業と考えてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は私の経験から、声優養成所のレッスン内容やレッスンの厳しさについて紹介していきました。
もちろん、レッスン内容詳細は各声優養成所によって違ってくると思います。
通いたい声優養成所があれば積極的に資料請求や学校見学に行くことをおすすめします。
積極性というのは声優になるためにもとても必要な要素です。
私自身、声優養成所での思い出はいいものばかりです。
同じ夢を持った仲間と一緒に過ごした時間はかけがえのないものです。
辛いこと、苦しいこともありましたが、今となってはいい思い出です。
もし、声優になりたいという思いがあるのであれば一度挑戦してみることをおすすめします。
一生懸命頑張ったという経験は必ずあなたの財産になるはずです。