声優養成所に通うことが決まった人は、準備でいろいろな物を買っていると思います。
ジャージ、室内履き、声優養成所指定のものなど、買うものはいろいろあります。
しかし、指定されたもの以外でも、持っていると声優養成所で役立つアイテムというのがあります。
今回は、私が声優養成所時代に買ってよかった物リスト6選をご紹介します。
ご自身のお財布と相談して購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ICレコーダー
ICレコーダーは声優養成所時代に購入して一番よく使いました。
自分の演技を録音するのはもちろん、大事な講師の話や、講師の見本演技など、即座に録音できるのでとても重宝しました。
自分の声、演技というのを客観的に聞くためにはICレコーダーは絶対に必要です。
ICレコーダーを利用しないと自分がどんな演技をしているのか正確に把握できず、成長が遅くなります。
自分の演技を毎回振り返るクセをつけるためにも、ICレコーダーで録音して聴くというのを習慣化するようにしましょう。
今の時代はスマホの機能としてボイスレコーダーが内蔵されていますが、レッスン中にスマホを操作するのはマナー違反です。
レッスン中はスマホの電源を切り鞄の中にしまっておくのがマナーですので気を付けましょう。
古い考えだと思われるかもしれませんが、講師の方はある程度の年齢の方ですので、最低限のマナーが守れる人でなければ評価はされません。
マナーを守りつつ、自分演技を録音できるICレコーダーは声優を目指すためには絶対必要な道具です。
電子辞書
電子辞書も声優養成所ではよく使いました。
電子辞書は持っていない人がいないんじゃないかというくらい全員が持っていました。
購入するときはアクセント辞典が入っていることを確認しましょう。
正しいアクセントでしゃべることは、声優になるために絶対必要な基礎です。
自分が正しいと思っているアクセントでも実際に調べてみると違うということはよくあります。
また最近の電子辞書はアクセントを音声で読んでくれます。
電子辞書を使い倒してアクセントに詳しくなりましょう。
そして、購入する電子辞書は文字を書いて検索する機能があるものをおすすめします。
台本やナレーション原稿など、読めない漢字というのが絶対出てきます。
その時に画数で調べると時間がかかってしまいます。
書いて調べることができれば時間短縮にもなり効率的です。
アクセント辞典
電子辞書にアクセント辞典は入っていますが、本のアクセント辞典を、別で持つことを強くおすすめします。
電子辞書はとても便利ですが、すぐ調べられる利点の反面すぐに忘れてしまいます。
面倒ではありますが、時間があるときは本のアクセント辞典で調べることを習慣にしましょう。
そして、本のアクセント辞典には「記号について」「辞典のきまり」「アクセントの解説」など、とても大事なことが書かれています。
アクセント、鼻濁音、無声化の原理原則が書かれているのでしっかりと読んで理解しましょう。
電子辞書では、この原理原則が読めないものが非常に多いのです。
声優を目指すのであれば、本のアクセント辞典を購入し、しっかりと読みこんでください。
アクセント、鼻濁音、無声化の原理原則は声優になるために必要不可欠なものです。
単語は出先などで素早く電子辞書で調べる。
複合語、原理原則などは自宅で本のアクセント辞典を読み込んで学習をするというようにそれぞれの長所を活かし使い分けましょう。
ノートパソコンとプリンタ
ノートパソコンとプリンタは、声優養成所時代とてもよく使いました。
声優養成所で使用した台本の時代背景など、様々なことを調べ、必要なものをプリントアウトしていました。
今はスマホで簡単に調べることもできますが、画面が小さく内容もすぐに忘れてしまいます。
必要なことは調べてプリントアウトし、レッスン中にいつでも確認できるように手元に置いておきましょう。
そして、オーディションなど自分で原稿を作成するときにもノートパソコンは重宝しました。
オーディションの自由課題などは自分で原稿を作成します。
その時にノートパソコンとプリンタがあるととても便利です。
ボイスサンプル用の台本を作るときにも絶対に必要なりますので、なるべく早く購入しておくことをおすすめします。
ノートパソコンは安いものから高いものまで金額に幅があります。
個人的には10万円前後のミドルスペックのものを購入することをおすすめします。
ミドルスペックのものであれば処理動作の重さなども気にならず、快適に利用できます。
アシダ音響イヤホン
外画吹き替えの現場では一人一人原音を聴くためにラジオを付けます。
そのラジオにつける片耳イヤホンで、いいものがないか探していました。
なかなか自分ではいいものが見つけられず、先輩に相談したところ「アシダ音響イヤホン」を教えてもらいました。
音質が良く聞きやすいのでとても気に入っています。
声優の方で愛用している人も多いので、ラジオ用のイヤホンに困ったら購入を検討してみてはいかがでしょうか。
パワーブリーズプラス
パワーブリーズプラスは呼吸筋を鍛えることができるトレーニング器具です。
プロの声優だけでなく、歌手、管楽器演奏者にいたるまで幅広い分野の方が愛用しています。
私も知り合いの声優の方や、B’zの稲葉浩志さんが利用しているのを知り購入を決めました。
最初は効果があるのか疑心暗鬼でしたが、長く続けていくことで、より深く、より強い呼吸ができるようになりました。
ロングトーンで以前よりも長く声が出せるようになり、長セリフでも息苦しくなることが少なくなりました。
呼吸筋は腕立て伏せのように、鍛えるための運動というのがありません。
パワーブリーズプラスを使えば効率的かつ着実に呼吸筋を鍛えていくことができます。
まとめ
今回は私が声優養成所時代に買ってよかった物リスト6選を紹介していきました。
どれも一度買ってしまえば、壊れるまでずっと使い続けられるものばかりです。
これから声優養成所に通う人だけでなく、すでに通っている人も参考にしてくれると嬉しいです。
特に本のアクセント辞典に書かれている「記号について」「辞典のきまり」「アクセントの解説」は、何度も読んで必ず理解しましょう。
アクセント辞典は使えば使うほど身についていきますので、人から借りるのではなく、自分のものを使い倒してください。
アクセントは正しいことが大前提ではありますが、現場では指定されたアクセントでしゃべる適応力が必要となってきます。
声優養成所時代からアクセントを気にして、アクセント辞典を使い倒していれば、その適応能力が自然と磨かれているはずです。
あなたの思っている以上に、アクセントに関しては指摘されることが多いので、出身地に関係なくアクセント辞典は絶対に必要です。
無駄なものは買う必要はありませんが、プロの声優になるために必要だと思うものは絶対に買いましょう。
そして、買ったものは絶対に使い倒しましょう。
今回紹介したものは買っただけでは意味のないものばかりです。
壊れるくらいまで使い倒して、一日でも早くプロの声優になれるように頑張ってください。