【声優養成所体験談13】1年目!演技レッスンその1 ~台本を読み込むことの大切さ~

声優養成所体験談では私がプロの声優になるまでに「学んだこと」「体験したこと」を記事にしています。

全く才能がなかった私が、どうやってプロの声優になったのか。
声優を目指すきっかけから、声優事務所に所属して現場に行くまで、すべての過程を時系列で公開します。

声優を目指したいけど、向いているかわからない、自信が持てないと悩んでいる方はぜひ読んでみてください。

目次

シェイクスピアの戯曲を読むことに

1年目の後半から演技のレッスンが始まりました。

講師はシェイクスピアの作品を専門に舞台をしている方でした。

もちろんレッスンで使用するのはシェイクスピアの戯曲です。

最初にレッスンではシェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」という戯曲を使うので、本屋で買ってきてくださいと言われました。

戯曲とは演劇の脚本・台本のことなのですが、
当時の私は戯曲のことがわからず、「ぎきょくとはなんだ?」と思っていました(汗)

もちろん買った戯曲は次回のレッスンまでに読まなければなりません。

そして、その戯曲を使ってレッスンで演技をすると思ったのですが、そうではありませんでした。

次回レッスンでは、肯定派、否定派に分かれて、この台本でディベートをしてもらいます。
議論ができるように台本を読みこんできてください。

なんと、次回レッスンまでに台本を読みこみディベートをすることになったんです!

ちなみにディベートとは議論のことです。
肯定派、否定派に分かれて一つのテーマで討論し、どちらが観客に支持されるかを競うことを目的としたものと考えてくれれば大丈夫です。

今回は台本のある部分について肯定派、否定派に分かれてディベートするように指示がありました。
もちろん、観客は講師の方です。

次回のレッスンのため、家に帰った私は、ノートを広げ、メモを取り始めました。

自分の主張の証拠とする部分を台本から見つけ出さなければなりません。

何度も何度も台本を読み込んで、メモを取り、自分の主張をまとめていきました。

じゃじゃ馬ならしでディベート

そしていよいよ、レッスンでじゃじゃ馬ならしのディベートが始まりました。

もう10年以上前の記憶なので、何について、ディベートを行ったのか、私が肯定派、否定派どちらだったのかについては正直覚えていません(汗)

ですが、自分の主張をするために相当台本を読み込んだことや、主張の証拠となる部分、ページを、ノートに書きこんだことはよく覚えています。

ディベートをするためには、相当台本を読み込まなければなりません。
そして、相手の主張を予測し、それに反論できる材料を用意することも必要です。

私だけではなく同期全員が同じように台本を読み込んで用意してきていました。

そして、ディベートを行い、講師の方が勝敗を下し、ディベートは終了しました。

講師の方から総評がありましたが、やはり、ディベートの目的は、”台本を読み込むことの大事さを感じてもらうため”ということでした。

ディベートも終わり、とうとうこの台本で演技のレッスンを行うのかと思いましたが、残念ながら、じゃじゃ馬ならしでは演技レッスンはやりませんでした。

ハムレットで演技レッスン

じゃじゃ馬ならしのディベートが終わった後に、次の題材として「ハムレット」を使うということが伝えられました。

また、次回までに戯曲を読み込んでくることになります。
シェイクスピアの戯曲は当時の私には難しく、何度も読むことはなかなか苦痛でした(汗)

そして、レッスンで使用するシーンと今後のレッスンの進め方について発表されました。

まず、レッスンでは3つのシーンを使用すること、そして、演技レッスンを受けられるのはそのシーンのセリフをすべて暗記した人のみということでした。

セリフを暗記できたかどうかは試験を行います。
その試験までに覚えられなかった人は、演技レッスンを受けられず、見学することになります。

当時の私は演技未経験で、初心者のため、セリフを覚えられるのか不安になりました。
シーン全てのセリフを覚えなければならないのでセリフの分量もかなり多く感じました。

それでもレッスンを受けたい私は必死で覚えられるように努力しました。
そしていよいよ、暗記試験の日がやってきました。

さて今回の記事はここまでです。
次回は暗記試験の結果と演技レッスンの続きについて書いていきます。

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