【声優養成所体験談14】1年目!演技レッスンその2 ~セリフ暗記試験、活舌課題、演技~

声優養成所体験談では私がプロの声優になるまでに「学んだこと」「体験したこと」を記事にしています。

全く才能がなかった私が、どうやってプロの声優になったのか。
声優を目指すきっかけから、声優事務所に所属して現場に行くまで、すべての過程を時系列で公開します。

声優を目指したいけど、向いているかわからない、自信が持てないと悩んでいる方はぜひ読んでみてください。

目次

セリフ暗記試験と活舌課題

レッスンで使用する3つのシーンのセリフを暗記できなければレッスンに参加できません

衝撃の発表がされ、私はセリフの暗記をすることになりました。
前回の記事では触れませんでしたが、セリフの暗記とは別に、ある課題が発表されました。

それは活舌についての課題でした。

レッスンで毎回発表の時間を設けるので、課題を受けたい人は挙手をするようにとのことでした。

まず1つ目!
「だぞざど」をストップがかかるまで連続で言い続けること。

この「だぞざど」は本当に大変でした。
やってみるとわかるのですが、「だぞだど」になってしまうんです。

しかも講師の方がストップをかけるまでずっと明瞭に言い続けなければなりません。

そして2つ目!
「だらでれどろ らだれでろど」を3回連続で言うこと。

これもなかなか苦戦しました(涙)
ラ行が苦手な私は3回連続で言えるまでかなりの時間が必要でした。

最後3つ目!
「あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ」
これをワンブレス(一息)で3回連続で言うこと。
ア行からラ行までクリアできれば合格です。

これが一番大変でした。
なんせ息が続きません。

そして私は最後まで合格することができませんでした・・・。

カ行、サ行、ハ行は息が続かず、3回連続で言うことができませんでした。

同期で最後の3つ目まで合格できたのはたったの一人でした。
ちなみにその一人は同期で誰よりも早くプロになり、いまでも現場で活躍しています。
誰よりも努力して、技術を身につけなければ、いち早くプロになることはできないということですね。

この3つ目に関しては、私は今でも日頃から訓練に利用しています。
今の自分の基礎力がわかるので、あなたも一度試してみてください。

セリフ暗記試験に挑戦

いよいよセリフ暗記試験の日がやってきました。

まず全員で輪になります。

そして、輪になった状態で全員でセリフを言い始めます。

セリフが詰まった人は脱落して、輪から外れていく形式です。

シーンが進むにつれ1人、2人と脱落していきます。

最後のシーンになった時には、なんと半分以上も脱落していました。

そして、最後のシーンのセリフを言い終え、セリフの暗記テストが終了しました。

私は必死に覚えたこともあり、ちゃんと最後まで残ることができました。

今思い返すと、脱落する人あまりにも多すぎでしたね。
なかなか、演技のレッスンをしてもらえないせいか不満があった生徒もいたんだと思います。

でも、与えられた課題はできて当たり前ですし、暗記なんて、自分だけでできる最低限の努力です。
それができない人がプロになれるわけがありませんよね。

演技レッスン開始

暗記試験も終わりいよいよ演技のレッスンに入ります。

ここからは男女でペアを組んでその人と演技をすることになりました。

演技レッスンに入る前に、セリフを明瞭にしゃべれるようになる訓練方法を教えてくれました。

自分のセリフをすべて母音に置き換えてしゃべる訓練を家でやりなさい。

これは劇団四季などでも実際にやられていると言われる訓練方法です。

セリフ:「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」

母音に置き換え:「おおああえいいおあ、いえあいおあ、おえあおんあいあ」

このようにセリフを母音に置き換え、母音のみでセリフを言うのです。
実際にやってみるとわかるのですが、母音のみで練習すると、セリフが明瞭に言えるようになります。

私は言われたとおりに家では母音でセリフを練習しました。

そして、演技レッスンでは、とうとう私の番が回ってきました。

当時の私は演技未経験、初心者ということもあり、覚えたセリフをただ一生懸命しゃべるだけでした。

とても緊張していて、講師の方のダメ出しをちゃんと聞いて次の演技に活かすこともできません。

講師の方がお手本を見せてくれたりもしたのですが、私は、そこから何かを得ることはできず、ただ一生懸命しゃべることから抜け出すことはできませんでした。

みんなができていることが何一つできず、何ができていないのかわからない、そんな状態のまま演技レッスンを受け続けていました。

私が未熟だったせいで、1年目の演技レッスンでは何一つ上達することができませんでした。

しかし、母音でセリフをしゃべることや、活舌の課題については今でも訓練で利用しており、とても役に立つ訓練方法を教えてもらったと思っています。

さて、今回の記事はここまでです。
次回は、1年の集大成、発表会について書いていきます。

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