【声優養成所体験談19】2年目!上演実習④通し稽古、そして本番へ

声優養成所体験談では私がプロの声優になるまでに「学んだこと」「体験したこと」を記事にしています。

全く才能がなかった私が、どうやってプロの声優になったのか。
声優を目指すきっかけから、声優事務所に所属して現場に行くまで、すべての過程を時系列で公開します。

声優を目指したいけど、向いているかわからない、自信が持てないと悩んでいる方はぜひ読んでみてください。

目次

立ち稽古2周目。次の段階へ。

上演実習の立ち稽古も最初のシーンから最後のシーンまで一旦終わりました。

しかし、一度すべてのシーンの立ち稽古をやったからといって、完成ではありません。

最後のシーンまで進んだら、また最初のシーンから立ち稽古をしていきます。

最初のシーンの立ち稽古をしたのはずいぶん前です。
その時に受けたダメ出しを取り入れ、演技を再構築できているかのチェックと、さらに演技を良くするために演出を受けていきます。

最初のシーンから最後のシーンまで細かく稽古していくことを時間の許す限り何回も繰り返していきます。

当時の私は、やっと最後まで行ったのに、また自分のシーンがやってくるという恐怖でいっぱいの状態でした。

それでも、同じダメ出しを受けないために自分のシーンが来るまで必死に自主練習を繰り返しました。

そして、少しずつではありますが、稽古場に仮セットが組まれていきました。
扉や、机など少しずつ本番仕様のものが稽古場に増えていきます。

そして、衣装についても少しずつ自分たちで用意していきました。
時代物でしたので、全員着物を着用します。

着付けのレッスンを受け、自分たちで着付けができるように訓練していきました。

小道具に関しても可能な限り自分たちで作成していきます。

このように稽古以外でも舞台上演のためにいろいろな作業をしていました。

そしてとうとう私のシーンの2週目がやってきました。

私は精一杯いままで練習してきたことを演技しました。

その結果、何とか一定の評価をしてもらうことができ、次の段階のダメ出しをもらうことができました。

動きや表現についてのダメ出しを2週目にしてようやくもらうことができたのです。

もちろん、最初に比べて少しマシになった程度ですので、相変わらず私のシーンは時間がかかりました。

それでも、以前のように何もできていない状態からは脱出することができたと当時の私は喜んでいました。

そしてこの時期から少しずつ演技をすることが楽しくなってきました。
演出家からダメ出しや演技プランについて提案されても、少しずつ対応して取り入れていくことができるようになっていきました。

少しずつではありますが、演技を構築していくことができ始めたのです。

本番に向けて通し稽古開始

稽古も進みいよいよ本番の日が近づいてきます。

1シーン1シーン細かく見ていくのも本番が近づいていくとできなくなっていきます。
本番に向けて通し稽古をしていかなければならないからです。

この時期から通し稽古が多くなっていきます。
そして、通し稽古をして、問題があるシーンだけを部分的に稽古していきます。

ただ、本番の日が近くなっていくにつれて、部分的に稽古していく時間も無くなっていきます。
最終的には通し稽古のダメ出しを聞いて自分たちで修正していくことになります。

私は通し稽古がとても好きでした。
なぜなら自分のシーンで稽古が止まらないからです。

もちろん、通し稽古が終わった後のダメ出しでは、私のシーンのダメ出しが必ずありました。
それでも、1回のダメ出しで終わることは私にとってはとても安心できることだったのです。

毎年上演実習、卒業公演では舞台音響の方に音を入れてもらっていました。

音に慣れてしまうことや、音に頼ってしまうことを避けるために、本番ぎりぎりまでどんな音が入るのかわからない状態で稽古は進んでいきました。

そして、舞台音響の方に何度か通し稽古を見てもらいました。
私たちの演技や、作品に合う音を考えてもらうためです。

そして、本番間近の頃、私たちの舞台に入る音を聞かせてもらいました。
とても素敵な音を付けてくださり、涙を流す人もいました。

本番が近づくにつれ、人に見せられる舞台になっているのか、楽しんでもらえる舞台になっているのかなど、皆それぞれ不安を抱えていましたが、その不安を音が救ってくれたのです。

もうあと数回通してしまえば本番という状況でしたが、音も入り、座組の雰囲気もとてもいい状態になりました。

上演実習本番。初めての舞台。

そしていよいよ本番の日がやってきました。

外部のお客さんを入れての初舞台です。
友人、知人、家族など様々な人が見に来ています。

本番間近になり、舞台裏にスタンバイするとお客さんの声が聞こえてきます。

私はとても緊張するタイプなので、心臓のバクバクがおさまりません。

そして、舞台監督からの開始の合図が出て舞台が始まりました。

当時の私は舞台に出る直前までとても緊張していますが、出てしまえば緊張を忘れてしまっていました。
今思い返しても、舞台上では集中して演技をできていたと思います。

何度も何度も繰り返し、稽古してきたので不安もありません。
ただ、稽古してきたことをやるだけです。

そして、いままでと違うのはお客さんの反応があることです。
面白いシーンでは笑いが起きますし、感動するシーンでは泣いてくれます。

私は稽古でやってきたことをとにかく思いっきりやっていました。

舞台上に出ていくまでは緊張で嫌でしたが、出てしまえば楽しかったのです。

本番は4日間あり、計6公演行いました。

幕が開いてしまうと、ダメ出しも最小限になりました。

不思議なもので、毎公演、演技の出来が変わっていくのです。
自分たちでは全くわからないのですが、公演後、演出家から言われるのです。

今日は今までの中で一番良かった

今日は二日目落ちだね。いままでの中で最悪だった

自分たちはいつも通り、一生懸命やっているつもりでも同じようにはできていないということです。
皆、公演が終わるたびに今日はどうだったのか気になっていました。

それでもいい舞台を見てほしいと、座組一丸となって、最終日まで駆け抜けました。

当時を振り返って

今思い返してみても、舞台をやったことはとてもいい経験でした。
通常のレッスンでは抜粋シーンでの演技しかできません。

しかし、舞台では1つの作品を通して役を深め演じることができます。

そして、お客さんに見せるものを作り上げるというプレッシャーもあり、いい緊張感の中で稽古をしていくことができました。

演技レッスンは大体2時間くらいで終わります。
しかし、上演実習は最終的に週5日、10時から22時までの稽古時間でした。

それだけの時間、演技に没頭して稽古することはとてもいい経験になりました。

上演実習はとても辛く、苦しい時間が多かったですが、乗り越えた分だけ得るものもたくさんありました。

さて、今回の記事はここまでです。
上演実習も終わり、次は初めてのアテレコ・アフレコ実習について書いていきます。

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