声優を目指すなら自己PRというのは絶対に避けて通れません。
オーディションでは必ずと言っていいほど自己PRの時間があります。
多くの受験者がどんな自己PRにするか頭を悩ませて本番に臨んでいます。
昔と違い、今の時代はインターネットが普及しているので、わからないことがあれば簡単にネットで調べられてしまいます。
しかし、みんながネットで調べたことをもとに自己PRを作ってしまうと、同じような自己PRばかりになってしまいます。
声優になるためには個性というのがとても大事です。
人と同じようなステレオタイプの自己PRをしても意味がありません。
今回は、自己PRの本質について解説していきます。
自己PRの考え方や捉え方を理解して取り組むことで、あなただけの自己PRを作り出しましょう。
自己PRの本質を理解しよう!
オーディションには自己PRが必ずと言っていいほどあります。
それはなぜでしょうか。
審査員は何が見たくてオーディションで自己PRをさせるのでしょうか。
審査員の目線で考えてみるというのは、自己PRの内容を考える前に絶対に必要なことです。
そして相手の立場、気持ちになるというのは演技でもとても大切なことです。
そこを考えることで自己PRをどう作っていけばいいのかというのが見えてきます。
オーディションの自己PRで審査員が見たいのは「あなたがどんな人間なのか」ということです。
あなたの「人となり」「人柄」が知りたくて自己PRをさせているのです。
この大前提、本質を理解して自己PRを作ることがとても大切ですので理解しておきましょう。
特技をアピールしよう
特技がある人は積極的にアピールしましょう。
歌、ダンスなどその場で披露できる特技がある人はそれだけで有利と言えます。
セリフとは別に、その人の表現力を見ることができるからです。
実際に第2回 キミコエ・オーディションでグランプリを獲った方は、最終審査の自己PRでギターを弾きながら歌を披露していました。
楽器、歌、ダンスなど、直感的に相手に訴えかけられる特技がある人はとても有利なのでアピールしましょう。
経歴をアピールしよう
例えば空手の大会で優勝したことがある、バスケの全国大会で優勝したなど、なかなか普通の人では得ることができない経歴がある人はアピールに使いましょう。
もちろん、エピソードトークが大事です。
空手にどう取り組み、壁をどう乗り越えてきたか、その結果優勝でき、空手で培ってきた経験を声優にどう活かすのかということをうまく伝えられるようにしましょう。
人が聞いて少しでもすごいと思われるような経歴がある人は、そこを軸にして自己PRを考えてみましょう。
特技も経歴も無い人はどうすればいい?
多くの人が特技も経歴もないと思います。
むしろ、何をアピールしていいかわからない人ほどインターネットで自己PRについて調べているはずです。
冒頭でも説明しましたが、オーディションの自己PRで審査員が見たいのは「あなたがどんな人間なのか」ということです。
ということは日々の過ごし方というのがとても大切になってきます。
あなたは日々どのように過ごしていますか?
何に興味を持ち、何を感じながら生きていますか?
そういったことを感じながら、気を付けながら生活していくことがとても大切です。
例えば、Aさんは街中で困っていそうな人がいたら絶対に声をかけるようにしている人だとしたら、声をかけたときに起きたことをエピソードトークとして話せば、それだけで自己PRになります。
それを話しているAさんの表情、動き、声、内容から人柄が見えてくるからです。
困っていそうな人に声をかける人は積極的で面倒見がよく、いい人だと思いますよね。
他にも、Bさんは毎日同じ道を歩くとつまらないので、毎日違う道を歩くようにしている人だとしたら、違う道を歩いた時に起きたこと、感じたことを、エピソードトークとして話せばいいのです。
AさんもBさんも普通の人であれば気にせず通り過ぎてしまうことにアンテナを立てて生きていることがわかります。
声優というのは普通の人より感性が優れていなければなりません。
日々、心が動くような生き方をしていくことが必要とも言えます。
あなた自身が魅力的な人間になるように日々努力していくことが自己PRができるようになる秘訣なのです。
オーディションに受かる人というのは魅力的な人です。
乱暴な言い方をすると魅力的な人であれば何をやっても結果的にオーディションで受かってしまうのです。
自分を良く見せようと背伸びする必要はありません。
あなたがどんな人間なのか、それがわかるような内容で自己PRを作りましょう。
あなたが夢中になっているもの、はまっているものについて話すこともいいと思います。
人は好きなことを話しているときは楽しそうで表情も豊かになります。
自分なりでいいので、あなたが魅力的に見える自己PRというものを考えてみましょう。
自分で必死に考えて作り出したものを見てもらうことがとても大事なことです。
自己PRで絶対にやらないほうがいいこと
覚えてきたことを言う
自己PRで絶対にやってはいけないことが、覚えてきたことをただ言うことです。
審査員はあなたのしゃべり方、テンポ、間、表情、しぐさなどを見ています。
覚えてきたことをただ言っているだけでは、機械と同じです。
相手には何も伝わりませんので、絶対にやめましょう。
マイナス面について話す
自分のマイナス面について話すことはやめましょう。
自己PRでマイナス面を話すメリットは全くありません。
もちろん、マイナス面を今はプラスに変えられている場合など、結果が良くなっているのであれば話しても問題はありません。
早口でしゃべる
緊張すると早口でしゃべってしまう人がいます。
早口でまくし立てるのはよくありません。
審査員の人はあなたの話を聞いてくれているのです。
相手が聞きやすいようなテンポ、間で話しましょう。
これは自分自身を分析する必要がありますが、もしも本番で早口になってしまうのであれば、落ち着いて、丁寧に話すように意識をするようにしましょう。
最後に
自己PRで一番大事なことは、あなたらしくいることです。
普段のあなたで自己PRをすることができれば成功と言えるでしょう。
オーディションというのはとても緊張します。
普段のあなたで自己PRを話すことはとても難しいはずです。
審査員は、あなたの表情、声、しぐさ、テンポ、間、すべてを見ています。
そしてあなたがどんな人なのかを判断しているのです。
ガチガチに緊張して、覚えた言葉をしゃべっているだけではあなたがどんな人かは絶対に伝わりません。
普段通りのあなたで、自分がどんな人間なのかを丁寧に伝えましょう。
それが一番大事なことだと私は思います。
もしそれができてオーディションに落ちてしまったら、日々の生き方を変えていきましょう。
魅力的な人間になるというのはとても大事なことです。
日々、何を感じ、どう生きていくのか。
根本ではありますが、そこを意識して生きていけば、自己PRも簡単に作れるようになっていきます。