声優養成所体験談では私がプロの声優になるまでに「学んだこと」「体験したこと」を記事にしています。
全く才能がなかった私が、どうやってプロの声優になったのか。
声優を目指すきっかけから、声優事務所に所属して現場に行くまで、すべての過程を時系列で公開します。
声優を目指したいけど、向いているかわからない、自信が持てないと悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
ダンスの発表会
さて、ダンス発表会のチーム分けが発表され、いよいよ練習が始まります。
約1年前に見た先輩たちと同等のダンスができるのか不安がありましたが、
精一杯頑張ろうと思っていました。
ここからは各チームに個別の曲、個別の振りがつけられていきます。
もちろん先生一人では見られない部分もあるので、振り付けはアシスタントの方も担当してくれました。
現在の状況を見るために中間発表のような時間があるのですが、
複数の人が振り付けをしているので、
それぞれのダンスにいろいろな特色があり、
見ていてとても楽しかったです。
そして、やっぱり他のチームが上手だと負けてられないと、
自分のチームの士気も上がっていきました。
各々のチームが必死に練習し、
ダンスの質も上がっていき、とてもいい時間を過ごしていたと思います。
そして、いよいよ本番の日がやってきます。
本番の日、とても大切なことを言われました。
当時はよくわかっていなかったのですが、
今思い返すと、なんであの時もっと深く受け止められなかったんだろうと悔いが残ります。
楽屋で本番の準備をしていたときに、緊張している私たちを気づかって教務主任が声をかけに来てくれました。
緊張してるか？
ダンスを1年習ったくらいで、プロのように踊れるわけじゃない。
ここは声優養成所で何のためにダンスをしているのか考えろ。
お前たちは俳優（声優）になりたいんだから、ダンスは顔で踊れ。
顔でごまかせ（笑）
言われた当時は「はい。」と返事をしましたが、
言っている意味はよく分かっていませんでした。
でも今ならよくわかります。
私は振りを一生懸命覚え、正確に踊れるように必死に練習していました。
そのダンスをしている私の顔（表情）は恐らく死んでいたでしょう。
表情がない状態で、ダンスをしていたんです。
どんなダンスなのか、中身を全く考えず外側だけをなぞっていたんだと思います。
かっこいいダンスなのか、切ないダンスなのか、楽しいダンスなのか。
ダンスの内容によって顔の表情が変わっていくはずです。
もちろん、それを考えなくても自然にできている人はいます。
しかし、私は不器用なので、自然にはできないのです。
思い返してみると、先輩のダンス発表会でも人気があったのはやっぱり表情が豊かな人でした。
発表会では盛り上げるために先生や先輩が「いいぞー、○○笑えー」などのガヤを入れてくれます。
人気の先輩は表情が豊かで、見ている人がとても楽しめるようなダンスでした。
でもダンスはそれほど上手ではありませんでした。
声優養成所ではダンスのレッスンがよくあります。
でも私たちはプロのダンサーを目指しているわけではありません。
「ダンスが上手ですね。」と言われるのと、
「魅力的でつい目が惹かれちゃいます。」と言われるの
どちらがいいでしょうか。
私は後者がいいと思っています。
個人的にダンスをするときは表情も表現の一部だと思って練習の時から意識することをおすすめします。
そして外側からではなく内側から表情を作れるようにできればベストだと思います！
さて、当時の私はというと、そんなことは考えられるはずもなく、
練習通りに精一杯ダンスをしました！
ダンス発表会は盛り上がり、結果的には大成功でした！
一生懸命やってきて、発表の場があるということは、
本当に嬉しいし、ありがたいことだったと思います。
そしてこの発表会が終わると、1年目のダンスレッスンは終了です。
こうして記事を書いているとやっぱりそうだったんだなと思いますが、
1年目は本当にダンスのボリュームが厚くて、ダンスの練習ばっかりしていた記憶があります。
もちろんダンス以外にもレッスンはあったので、そこについては別の記事に書いていきます。
次はサーキットトレーニングのレッスンについてです！
