声優養成所体験談では私がプロの声優になるまでに「学んだこと」「体験したこと」を記事にしています。
全く才能がなかった私が、どうやってプロの声優になったのか。
声優を目指すきっかけから、声優事務所に所属して現場に行くまで、すべての過程を時系列で公開します。
声優を目指したいけど、向いているかわからない、自信が持てないと悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
声優を目指したきっかけ
まず、初めにお伝えしておきたいのが、私は幼いころから声優を目指していたわけではありません。
もちろんアニメは好きで見ていましたが、声優に詳しいわけではありませんでした。
演技も養成所に入るまでは全くやったことがありませんでした。
そんな私がなぜ声優養成所に入ることになったのか。
まずはそこからお話していきたいと思います。
急な話になりますが、私は高校を中退しています。
その後、学歴の重要さを痛感したので、高卒認定を取得し短大を卒業しましたが、
10代の頃の私は、学歴など必要ないと思っていてバイトをしながら、のんびりと遊びながら過ごしてました。
16歳の夏の終わりだったと思います。
友達と草野球をしていて、私はキャッチャーをやっていました。
ピッチャーが球を投げ、バッターがバットを振り、そのバットが球にかすりました。
バットにかすった球は前に飛ばず、キャッチャーをしていた私の左目に直撃しました。
もうお分かりですね。
ファールチップが左目に直撃したんです。
今思い返しても、あれはかなり痛かったです。
草野球をするときは必ずキャッチャーマスクを被りましょう(汗)
友達に心配をかけたくないとの思いもあり、
平気なふりをして家に帰りました。
そして、問題は次の日に起きました・・・。
翌朝目が覚めると、左目の視界が真っ白で何も見えません。
私は直感的に左目が失明すると思いました。
その時の感情は不思議と無に近いものでした。
多分、諦めという感情に近かったのではないかと思います。
とりあえず親に言わないとと思い、
「左目の視界が真っ白で何も見えない」と親に伝えたところ
そのまま病院に連れていかれました。
病院での検査の結果、眼窩底(がんかてい)骨折と言われました。
単純に言うと、目の周りの骨(私の場合は目の下の骨)が折れたということでした。
確か失明の可能性や、手術をする可能性の話もあったと思いますが、
詳細はあまり覚えてません。
手術は怖かったので、断りましたし・・・。
話が脱線してしまうので、怪我の話はここまでにしますが、
とにかく、目を動かして生活してはダメだと言われました。
右目を動かすと、左目も動いてしまうので、
暗い部屋で布団に寝たまま、目を閉じて生活をすることになりました。
その生活を助けてくれたのが「ラジオ」でした。
それまで、あまりラジオを聞いたことがなかったのですが、
ラジオから聞こえてくる音には本当に助けられました。
中でも、関智一さんと長沢美樹さんのラジオビックバンが大好きでした。
ラジオビックバンは笑いに溢れ、みんなが本当に楽しそうで、いつも勇気づけられていました。
そして毎週ラジオビックバンを聴いているうちに、
「ラジオビックバンのこの輪の中に入りたい!」と思うようになりました。
声優さんがやっているラジオに勇気づけられ、自分もその輪の中に入りたいと思うようになった。
単純ですが、これが私が声優を目指したきっかけです!
さて今回の記事はここまでです。
ここから私は通う声優養成所を選ぶのですが、そこについてはまた次の記事に書いていきます。