声優養成所体験談では私がプロの声優になるまでに「学んだこと」「体験したこと」を記事にしています。
全く才能がなかった私が、どうやってプロの声優になったのか。
声優を目指すきっかけから、声優事務所に所属して現場に行くまで、すべての過程を時系列で公開します。
声優を目指したいけど、向いているかわからない、自信が持てないと悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
アクションのレッスン
さて、今回は1年目のアクションのレッスンについて書いていきます。
前回の記事で地獄のサーキットトレーニングという記事を書きましたが、アクションのレッスンはもっときつかったです。
私の記事を最初から読んでくれている方はそろそろお分かりだと思いますが、アクションのレッスンでも、基礎を徹底的に叩き込まれます。
もちろんテレビや舞台で見るような殺陣と呼ばれる立ち回りなんて最初はやらせてもらえません。
ひたすらにパンチとキックの基本動作を体に染み込むまで永遠と繰り返します。
まずはパンチからです。
ジャブとストレートの組み合わせでワンツーというのがあります。
それをまずは100回。
そしてフックを左右100回ずつ。
最後にアッパーを左右100回ずつ。
この時点で腕がパンパンになります。
次にキックです。
自分の目の前に椅子を置きます。
このイスよりも上に足を上げます。
イスを倒してしまったら連帯責任で最初からやり直しだった記憶があります・・・。
まずは前蹴り左右100回ずつ。
横蹴り左右100回ずつ。
回し蹴り左右100回ずつ。
みんなで声を出しながらやるのですが、これが声優養成所の中で一番つらいトレーニングでした。
数ヵ月間、基礎を徹底的にやり、その後コンビネーションを習いました。
パンチとキックの組み合わせですね。
一人ずつ部屋の端から端まで、コンビネーションを繰り出しながら進んでいきます。
もちろん声を出しながらです。
最初の基礎訓練が印象に残りすぎていてあまり覚えていないのですが、最後のほうでは2人1組で殺陣指導があったと思います。
殴って、殴られて、最後は相手を倒すというような感じだったと思います。
楽しい記憶よりも、苦しい記憶の方が残りますね。
なぜ声優養成所でアクションのレッスンがあるのか念のためお伝えしておくと、アニメや、外画には戦うシーンがありますよね。
そこで、殴るときの声、殴られるときの声を演じなければならないことがあります。
実際にアクションを習い体を動かして声を出してきた人間と、想像でしか演じることができない人間、どちらが有利でしょうか。
確実に前者の方が有利ですよね。
そういう理論からアクションのレッスンが組み込まれていたようです。
アクションのレッスンは本当につらいレッスンでした。
その厳しさは軍隊にでも入ったのかと思うほどでした。
そして、同時に声で演じるためにはここまでやらないといけないのかということを思い知らされました。
経験していないことも想像で演じることができなければ声優にはなれません。
しかし、経験できることはできるだけ経験した方がいいと私は思っています。
そういう意味ではアクションのレッスンを受けることができて本当によかったです。
さて、今回の記事はここまでです。
次回では、ほかのレッスンについて触れていきますのでお楽しみに。