声優養成所体験談では私がプロの声優になるまでに「学んだこと」「体験したこと」を記事にしています。
全く才能がなかった私が、どうやってプロの声優になったのか。
声優を目指すきっかけから、声優事務所に所属して現場に行くまで、すべての過程を時系列で公開します。
声優を目指したいけど、向いているかわからない、自信が持てないと悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
声優養成所の入所オーディション
いよいよ声優養成所の入所オーディションの日がやってきました。
記憶があいまいな部分もあるのですが、覚えている限りで記事にしていきます。
オーディションでは、まず最初に柔軟性のチェックと、軽い筋力トレーニングをやったと思います。
そして次にダンスをやりました。
もちろん、生まれてから一度もダンスなんてやったことはありません。
目の前でお手本をしていてくれるのでそれに合わせて頑張って体を動かしていましたが、
ひどいものだったと思います。
そして、次に紙一枚のプリントに書かれているセリフを読んだ気がします。
そのプリントは、オーディション会場に来た時に渡されたものです。
当時、辞書など持ち込む脳みそもないため、読めない漢字があり、周りの人に聞いた苦い記憶があります(汗)
そして、最後はお題を出されてそれを一人ずつやるというものでした。
私はいよいよラーメンが来るかと思っていたのですが、
残念ながらラーメンではありませんでした。
お題は調理用具のボウルに満杯まで水が入った状態で10メートルくらいの距離をこぼさずに歩くというものでした。
もちろん、実際にはボウルも水も用意されていません。
みんな自分の想像力を駆使して一生懸命お題に取り組んでいたと思うのですが、
スタートしてからゴールするまで、ずっと見られている状態です。
恐らくやっている人の心理として早くゴールしたかったんだと思いますが、
みんな一生懸命ゴールまで行こうとしていました。
全員がそのお題をやった後に、一人だけ代表として呼ばれ、
本当にボウルに水が入った状態でやらされました。
すると、ボウルがない状態とある状態でやるのでは全く違うということに気づかされました。
まず、水がこぼれてしまうので、スタートから動けませんでした。
もちろん当人の緊張もあるのですが、動くたびに水がこぼれ、ろくに前に進めませんでした。
そうなんです。
こぼさずに、こぼさないようにと言われていたお題だったので、
想像でやっていたときは、誰も水がこぼれていなかったんです。
普通に考えたらありえないですよね。
こぼさないようにしてもこぼれてしまうことはあります。
なので、そこをどこまで表現できるかというところが見られていたんだと思います。
ちゃんと想像して表現できなかったんだなと落ち込んだので、
そのお題については今でもよく覚えています。
以上でオーディションは終わりです。
そして、数日後、オーディション結果が届き、なんとか合格することができました。
あとから聞いた話ですが、そこの養成所のオーディションは基本的に落ちないという話でした(笑)
養成所によりますが、受験の倍率により受かるのが難しいところと、誰でも受かるところがあります。
たまたま私の受けたところは倍率が低いところだったようです。
なんとか合格できた私は、これから養成所に通うことになります。
さて今回の記事はここまでです。
次の記事からはようやく養成所での出来事を中心に記事にしていきたいと思います。