演技が上手くなる方法とは?声優はセリフの行間を大事にしている!

「演技が上手くなりたい!」

声優を目指している方なら誰でもそう思いますよね。

でも実際にどうすれば演技が上手くなれるのかを声優養成所ではなかなか具体的に教えてくれません。

今回は演技をするときにとても大事な「セリフの行間」について解説していきます。

セリフの行間とは、自分のセリフがない部分のことです。
セリフが無いときに、どれだけその役で心を動かし続けられるかがとても重要になってきます。

セリフの行間が感じられる演技をすることができれば、あなたの演技は確実に上達します。

演技が上手くなりたいと本気で思うのであれば、この記事に書いてあることを実践してみましょう。

目次

セリフの行間を大事にしよう

演技の上手い人ほどセリフの行間を大事にしています。

セリフをしゃべっている間だけではなく、セリフがないところでも集中力を切らさず演技をしているのです。

声優養成所では舞台形式で演技レッスンを行います。
舞台形式で演技レッスンをする一番の利点は行間を意識できることです。

演技が下手な人というのは、人が演技をしているときに舞台上で休憩しています。

舞台ではセリフがないときも舞台上にいるため演技を続けていなければなりません。

その場に居て、空間を共有し、話を聞いてリアクションをします。
感情の赴くままに呼吸をし、動き、しゃべります。

次の自分のセリフまでの間をどう過ごすかというのがとても重要になってきます。

次の自分のセリフまでの間は休憩時間ではありません。
その役として心のリアクションをし、常に感情を動かし続けなければなりません。
そうすることで呼吸が変わり、自然と生きたセリフをしゃべることができるようになります。

セリフをどうしゃべるかということではなく、セリフのない間をどう過ごすかということを重要視して演技をするようにしましょう。

なんとなくそれらしいセリフをしゃべることには何の意味もありません。

その役として心を動かし続けるということが一番大事なのです。

それができるようになれば、リアリティのあるセリフがしゃべれるようになります。

自分のセリフだけ頑張っても意味はない

演技が下手でセリフが棒読みな人ほど自分のセリフだけを頑張る傾向にあります。

セリフの言い方や感情の込め方に執着していてはいつまで経っても演技は上手くなりません。

セリフはあくまでも結果ということを忘れてはいけません。

大事なのはリアクションです。

マイク前の演技の時、自分のセリフ以外の時間、あなたはどうしてますか?

ただ、次の自分のセリフが来るのを待っていませんか?

自分のセリフの時だけ頑張ってしゃべり、セリフが終わったら休憩。
そして、次の自分のセリフが来たらまた頑張るということをしていては生きたセリフをしゃべることはできません。

なぜなら現実にそんな人間はいないからです。

一人の人間、キャラクターを演じるということはセリフをしゃべることではないのです。
その人物で呼吸をし、リアクションをし、感情を動かしていくということです。
結果としてセリフがあるということを忘れてはいけません。

セリフだけを抜き出してこねくり回しても何の意味もないのです。

呼吸を止めるのをやめよう

演技の時に呼吸を止めていないか確認してみましょう。

日常生活で呼吸を止めることは基本的にはありません。

人と話していると感情が動き、呼吸の流れも変化していきます。
そして、伝えたいこと言いたいことがあるとそのための息を吸いしゃべり始めます。

それが演技でもできればとてもリアルで生きたセリフをしゃべることができます。

しかし、演技になると途端にセリフを言うためだけの呼吸になります。
しかもそれまでの間、自然に呼吸ができていないことがほとんどです。

感情も動いていない状態で急に息を吸ってセリフをしゃべると、何の意味もないセリフになります。

台本があるということはセリフの順番が決まっています。
次に自分のセリフをしゃべることが決まっている状態で自然に呼吸をすることはとても難しいことです。

しかし、感情に任せて自然に呼吸ができなければ、リアルな演技はできません。

まずはセリフをしゃべるために身構えて呼吸を止めることをやめましょう。

そして、感情の流れに任せて呼吸ができるようにしましょう。

相手のセリフを聴こう

相手のセリフを、自分が演じる役、キャラクターで聴くということはとても大事なことです。

どれくらい集中して聞いているのか、相手のセリフのどこに引っ掛かっているのか、どんな感情で聴いているのか、そういったことを台本から読み取り、演技をします。
これがセリフを聴くということです。

よく声優養成所で「相手のセリフを聴け」というダメ出しがありますが、ただ相手のセリフを聴いていても意味がありません。
その役としてどう聴くのかということが重要なのです。

基本的に演技はリアクションです。
セリフというのは何かのリアクションで出てきていると思ってください。
セリフを聴けていない人というのは相手のセリフに何も影響されていない人のことです。

相手のセリフを聴いて、感情が動いて、その結果、次のセリフが出てきます。
セリフをどう言うかではなく、そのセリフを言う気持ちになれるということがとても大事です。

相手のセリフを聴くという本当の意味を理解して、演技をしましょう。

最後に

今回はセリフの行間に焦点を当てていきました。

演技が上達しない人というのは自分のセリフばかりに執着している傾向があります。

セリフというのはあくまでも結果です。

演技が上手くなりたいのであれば、セリフがない部分の演技を一生懸命考えましょう。

セリフの行間を大事にした演技を意識することで演技力は確実に向上していきます。

演技が上手い声優の方というのは行間をとても大事にしています。

セリフの行間に何を感じ、心がどう動いたのかということが視聴者に伝わっているからこそ、感動が生まれるのです。

声優を目指しているのであれば、超一流の表現者になりたいと誰もが思うはずです。

そこを目指すのであれば、行間が伝わる演技というのを意識してみましょう。

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